「同じような商品は避けよう」パティスリーなどにおけるギフト戦略

「同じような商品は避けよう」パティスリーなどにおけるギフト戦略

8月 16, 2020

いつもお世話になってます。白糸企画の大野です。
今回はパティスリーなど主に洋菓子店におけるギフト展開の順番について書かせていただきます。

まず始めに、洋菓子店(主に個人店)で何のお菓子のギフトを作れば売れるかですが、私は一番よく売れる物は、オーナーが「すごく美味しいと思えるもの」「作りたい・広めたいと思うもの」を作られるのが一番だと思います。
オーナーの思い入れが強ければ強いほど、よく売れるギフトとなりますし、オーナーがしたいことを自由に表現することが、そのお店の個性となり他店との差別化につながるからです。

ですが、そこに戦略性を加えたいのであれば、一言で表現すれば「購入層が同じようなお菓子は避けるべき」です。

例えば私が実際に担当させていただいてるお店で「焼ドーナツ」がよく売れてるお店がありました。そこのお店のご依頼で次は「レモンケーキ」のパッケージを作らせていただきました。 その結果レモンケーキはとてもよく売れました。ですが、月末になって店全体の売り上げをみると、あまり変わっていませんでした。

レモンケーキがよく売れたのに何故でしょうか?

原因を調べてみると、レモンケーキが売れた分、焼ドーナツの売れ行きが下がっていたからです。
焼ドーナツとレモンケーキ、味は全然違いますが、価格帯・しっとりした食感・お日持ちは、ほぼ同じでした。
せっかく開発した新商品が売れ行きがよくてもお店全体の売り上げがあがらなくては作った意味がありません。

新しくギフト商品を開発されるときは

①価格帯

②お日持ち

③食感

特にこの3点ですでに購買層が重なっている商品はないか、いろいろなお客さんの気持ちになって考えてみることが大事かと思います。

例えば焼ドーナツ(賞味期限2週間)のギフトがよく売れてるのであれば、このお店の場合は次にギフト商品として開発するのは、賞味期限が一ケ月ぐらいの、お日持ちのするラスクやクッキー、またはより生っぽい食感が味わえるレーズンサンドなどのお菓子の方がよかったのかもしれません。

新しく何かギフト商品を開発したいと思う方は、「何を作れば売れるか」だけではなく、お客さんのニーズを想像して「足りないものはないか」の視点でも、考えてみてください。

 

しらいとオンラインショップ

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